来年に再起を期すレッドソックスの未来
昨年低評価の前評判を覆し、前年最下位から、
ワールドシリーズ制覇を成し遂げた、史上2番目のチームと
なったボストン・レッドソックス。
上原・田沢両投手の大車輪の活躍は、
日本でも大きな話題となった。
あれから1年、今年のレッドソックスは、
開幕から低空飛行で、早々と優勝戦前から遠ざかっている。
もともと浮き沈みの激しいチームであるが、
来年に向けて、レッドソックスの復活はあるのだろうか。
低迷するチームの中で、唯一昨年と変わらぬ活躍を、
続けていた上原浩治投手も、ここ最近の試合では、
打ち込まれることが多く、メディアやファンの間からも、
昨年からの疲れを指摘する声が多く、”休養勧告”
される事態となっている。
今年は、結果的に押さえていても、昨年より、
ボールの切れが悪く、シーズン後半の、誰もが疲れの出る時期に、
打ち込まれる結果となったことは、決して偶然とは言えないだろう。
また田沢投手も決して本調子とは言えず、
勝ちゲームで投げるのか、敗戦処理でも投げるのか、
起用法が一貫していない中、登板を重ねてきたツケが、
回ってきたのではないだろうか。
来年に向け、強打の外野手セスベデス選手を、
補強するなど、積極的に動いているレッドソックス。
上原投手をトレードで出さなかったのは、大きな驚きだったが、
田沢投手をクローザーで使える目処が立てば、上原投手を、
トレードで出すことも、やぶさかではないだろう。
この10年間を支えたベテランたちも、キャリアの終盤に、
差し掛かっている中、新人を育てながら勝つことができるのか、
来年のレッドソックスには要注意だ。